［東京 ２８日 ロイター］ – 岸田文雄首相は木曜日、中央銀行が緩和的な金融政策条件を維持するのは適切であると述べた。

政府は賃金上昇の継続と経済のデフレからの完全脱却を確実にするため、引き続き日本銀行と緊密に連携していく。

岸田氏は記者会見で「日本はデフレを完全に克服する歴史的な機会を経験している」と述べた。

「政府は日本がデフレから完全に脱却したと主張できると考える人もいるかもしれない。 しかし、私たちはまだ道半ばです」と彼は付け加えた。

岸田氏は、政府の使命は企業と家計がデフレマインドから確実に脱却できるようにすることだと述べた。

同氏は「来年から賃金がインフレ率を上回るペースで上昇することを約束する」と述べた。

日本銀行は先週、8年間にわたるマイナス金利とその他の異例の金融政策の残存政策を終了し、数十年にわたる大規模な金融刺激策で成長を回復させるというアプローチの歴史的な転換を示した。

岸田氏は記者から「日銀は性急な利上げを控えるべきではないか」と問われ、コメントを避けた。 ただ同氏は、日銀が金融政策を指導する際に、日本をデフレから完全に脱却させるという政府の目標を考慮に入れることを望んでいると述べた。

岸田氏はまた、最近の会合で上田和夫日銀総裁に対し、緩和的な金融状況を維持しながら中銀が金融政策の新たな次元に移行することが適切であると述べたと述べた。

（取材：木原ライカ、スペイン語編集：ハビエル・ロペス・デ・レリダ）