(HealthDay News) — 連鎖球菌トキシックショック症候群（STSS）として知られる致死性の細菌感染症が日本全土に蔓延していると日本の当局が報告した。

3月、日本の国立感染症研究所は、STSS症例が増加していると初めて警告を発した。 6月2日の時点で、日本の保健省は2024年の症例数が977件と報告しており、この数字はすでに昨年の合計941件を上回っている。

また、今年これまでに米国で報告された感染者数のほぼ2.5倍であり、報告された感染者数は395人で、昨年の同時期の390人からそれほど遠くない。

この病気は特別なものではありません。米国疾病管理予防センター (CDC) によれば、STSS は「急速に生命を脅かす緊急事態になる」可能性があります。

CDCによると、STSSの初期症状には、発熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、嘔吐が含まれることが多いという。 通常、24 ～ 48 時間後に低血圧が発症し、臓器不全、心拍数の上昇、呼吸の速さなどのより深刻な問題を引き起こす可能性があります。

「治療を受けていても、STSSは致死的になる可能性がある。STSS患者10人につき、最大3人が感染により死亡する」とCDCは述べた。

STSSは、A群連鎖球菌（GAS）としても知られる化膿性連鎖球菌によって放出される毒素によって引き起こされ、一般に喉の痛みや皮膚感染症を引き起こすと感染症専門家のセリーヌ・ガウンダー博士は述べた。

「まれに、GASは血液、肺の感染症、さらには『人を食べる』感染症を引き起こすこともあります」とガウンダー氏はCBSニュースに語った。

こうした重篤な感染症がなぜ増えているのかはまだ明らかではないが、病気にならないようにする方法はある、と専門家らは言う。

「水痘とインフルエンザは重篤なGAS感染の危険因子であるため、水痘・帯状疱疹ウイルスとインフルエンザに対するワクチン接種は重篤なGAS感染のリスクを軽減する可能性がある」とガウンダー氏は指摘した。 「重度のGAS感染症患者と濃厚接触したことがある人、免疫力が低下している人、妊娠している人、または傷口がある人は、感染を防ぐために抗生物質の投与を受ける必要があります。」

CDCは、次のような特定の危険因子がリスクを高める可能性があると述べています。

年齢: 65 歳以上の成人でより一般的です。

皮膚を損傷する感染症または怪我

糖尿病やアルコール使用障害などのその他の健康状態

世界保健機関によると、2022年後半以降、英国、アイルランド、フランス、オランダ、スウェーデンなど複数の国でGAS症例が増加している。

「このような感染症の流行は、米国だけでなく世界中で感染症の継続的な監視と制御の必要性を物語っている」とガウンダー氏は語った。

詳しくは

米国疾病管理予防センター (CDC) には、STSS に関する詳細情報が掲載されています。

出典: 日本の国立感染症研究所、健康勧告、2024 年 3 月 29 日。 CBSニュース