ひとりのお出かけ

“あなたのための本”をお選びします。 SAKE TO BOOKSが贈る素敵な読書体験。

自分に合った本を選んでくれる、なかなか無い体験です。その時間は、まさに贅沢。ブックピックオーケストラさんのSAKE TO BOOKSに参加してきました。

ホワイトデーやバレンタイン、プレゼントに”有名ブランド”を贈る人が嫌い。
おいしいけれども、定番すぎて間違いが無いから。
間違いないもの、をプレゼントに贈るのは怠慢な気がする。

プレゼントは、その人の事を心底考えて、その人のために時間を使って思いを巡らせて選ぶもの。だから、プレゼントを開けるときはわくわくする。自分のどこを見て選んでくれたんだろうと。

最近、プレゼントしてますか?または、されましたか?
2月末、とびきり素敵な”読書体験”が出来るイベント、SAKE TO BOOKSに参加してきました。自分にぴったりの本を選んでもらえるというものです。これは、まさにプレゼント。その様子をお伝えします。

SAKE TO BOOKSって?

シンプルに言うと、お酒を飲みながら本を読むイベント。1つ特別なのが「今の自分にぴったりな本を選んでもらえること」です。

今回の会場は南青山にあるFARO。レストランやルーフテラスやオフィス、スタジオが混在するシェアオフィスです。住宅街の中にひっそりと、オシャレな空間が広がっています…。

SAKE TO BOOKSを主催しているbook pick orchestra(ブックピックオーケストラ)の川上洋平さんに「今読みたい本のイメージ」や「最近あった出来事・悩み」を話すと、川上さんがそのエピソードやお題に沿った本を選んでくれます。もちろん、なぜ選んだかの理由とセットで。これは素敵。まさに、川上さんから私への読書体験のプレゼントです。

本命チョコを渡せなかった私に選んでもらった3冊

お酒を片手に、川上さんの元へ。いざ、本を選んでもらいに行きます…どきどき。

「最近、何かありましたか?」

「バレンタインに、本命の人にチョコレートを渡せなかったんです」

「それは、素敵で美しい話ですね。慎重に選びたいな…なぜ渡せなかったんですか?」

なんてお話しながらサクサク本を選んでいく川上さん。

本命チョコを渡せなかった私に選んでもらったのはこちらの3冊。

傷ついた私の心にプレゼントして頂いた3冊を、川上さんのコメントと共にどうぞ。

死のごとく強し/モーパッサン

有名なフランス作家モーパッサンの、有名じゃない小説。

文体・装幀共に美しい一冊です。
死のごとく強いもの、それはもちろん…そうです。

恋愛の王道のようなストーリーかもしれませんが、ぜひ読んでみてください。

夢の終わり―ジュラと高地プロヴァンスに暮らして /ゲール・エルトン メーヨー

著者はフランスの女優。

4回結婚しており、その4回目の結婚生活中に書かれた本。

文中に出てくるプロヴァンスの城の情景描写が美しいです。
この方も何回も恋や愛を経験している。
もりさんの今回の本命チョコレートも、何回かある本命のうちのただの1回だったのかもしれません。

こんなコラムばかり新聞や雑誌に書いていた /植草 甚一

これは、ずばり恋や愛ではなく、文化に生きましょうという切り口で選びました。
もともと映画会社で評論をやっていて、151cmの背丈で60代にして若者たちにとってのサブカルチャーの王様になった方の話です。

文章にまつわる仕事をされているのであれば、ぜひ読んでほしい。

どれも初めて出会う本ばかり。

今の私にぴったりの本って、何が書いてあるんだろう。
選んでもらった時点で、すでにとんでもない満足感があります。1ページ目を開くドキドキ感は、まさにプレゼントを開けている時の気持ちです。

会場に置いてある本は古書がメインになっており、中にはサイン付きの本やプレミアが付いているものも。気に入った本はすべて買い取る事もできます。

「普段、出会わない本に出会って欲しい」

このイベントをやっている「book pick orchestra」さんは「本と人との出会い」をテーマに掲げて活動をされて13年。

本の内容によってただカテゴリ分けするのではなく、その人に合わせて本を選んであげる。

そうすると、自分だけでは絶対選ばなかったような本と出会い、また世界が広がる…。

川上さんいわく、

「本のイベントではあるけれど、本を普段なかなか手にとらない人にこそ是非来てもらいたい。

全然普段本を読まなくて恥ずかしい…という方もいますが気にせず来てもらって、本を買わなくても良いので気軽に楽しんでもらいたい。

お友達といらっしゃる方も居ますし1人で来てくださって、僕がオススメした本をじっくり読まれている方も居て、楽しみ方はそれぞれですね。」

そんな川上さんのひとり時間は…

「料理を作ったり、洗い物をしたりするのが好きです。

ひとり時間とはちょっと違うかもしれないですけど…仕事だと思わずに、ゆっくりと本を読める時間も楽しい。

本を読むためのゆったりモードに切り替えるために、料理を作る、お皿を洗うという事をしているのかもしれません。

他にも、古本屋さんに行って棚や本の移り変わりを見るのも楽しいです。」

ゆったりするために、少し忙しくする。というメリハリでしょうか。
だらだらとお皿を洗うのを、改めよう…そう思いました。

本との運命的な出会いを、プレゼント

この世界には本が沢山あります。

それこそ、一生かけても読み切れないような数の本があります。

書き手が一生をかけて経験したことを記した本、魂を込めて書き上げた本。

一生出会わない本が沢山ある中で、「実は、自分と結びつきがある本」に出会える場所、SAKE TO BOOKS。

一度行くと、その選書されるプロセスと、実際に選んでもらった本の面白さにハマります。

読書ってこんなに面白かったっけ、と。

SAKE TO BOOKSは不定期に開催をしているので、気になった方はFacebookやサイトでチェックしてみてくださいね。


book pick orchestra(ブックピックオーケストラ)
本のある生活をふやすために、本を使ったいろいろな形を用いて、人と本が出会う新たな本のあり方を提案する集団。オリジナル商品の販売、図書館や文学館、美術館でのワークショップから、雑貨店や野外イベント、演劇空間での本の企画まで、 本を選書するだけに留まらず、その場所で人が本と出会う体験を企画・デザインして提案している。
http://www.bookpickorchestra.com/report/
http://www.bookpickorchestra.com/

FARO(ファロ)
「働く」「集う」「食べる」「学ぶ」「遊ぶ」 様々なコンテンツが響き合う、南青山のシェアオフィス。“楽しく豊かに働く” ことをカタチにしたファシリティとサービスを展開。オフィス・スタジオ・レストラン・ルーフテラスが混在する、新しいシェアオフィスです。
http://faroaoyama.com/