

私が初めてそのお店を訪れたのは、仕事帰りの平日夜。
雨が降っていて、かなり寒い日。
重い扉を何度も引いて、ようやく中へ。
これは…。全く別の次元に迷い込んだ感覚。
先客は、おばあちゃんとひとり客の女性。
強くなってきた風と雨の音が、不思議と遠くに聞こえる。
ひとり黙々とおまんじゅうとコーヒーをいただきながら、
異常にリラックスしている自分に気づく。
これは…、教えたくないけどみんなに紹介したい…!
そこで今回は、私が出会った不思議な世界への入り口『マンヂウカフェ ムギマル2』をご紹介します。
申しおくれました、プレゼンターは編集部のヤマダです。
重い扉の先に…
私が再び訪れたのは、平日のお昼。
東京メトロ東西線「神楽坂」駅から早稲田通りを外堀通りの方へ歩くこと約5分。
細い路地裏に入ると見えてくる『マンヂウカフェ ムギマル2』。
お店の名前通り、蒸したふわふわのおまんじゅうが食べられるお店です。

壁一面を覆う蔦が目印。必ず見逃さない外観なのでご安心ください。
年季の入った出窓に古びたメニュー表、入口のそばには金魚鉢…?


雨の夜には閉まっていた重い扉が、昼間には開かれており、にぎやかな声がもれています。
しかし、扉の向こう、お店に一歩足を踏み入れると…、やはりそこは独特の世界でした。
2階の癒し空間

1階では、店主がおまんじゅうを作っているキッチンが大半を占め、小さなテーブル席と椅子が5~6脚置かれている程度。ここは常連さんが座っていることも多いので、靴を脱いでどうぞ2階へ。

ひとりゆっくりしたいのであれば、おすすめは断然2階。
狭い階段を上がった先の癒し空間をぜひ体験してほしい。


掘りごたつやレトロな小物、窓際の植物。そして、窓からのぞく蔦の緑。
ごみごみとしているけれど、それが妙に落ち着く。
足を伸ばして、ぼんやりしたい。
いや、気づいたらぼんやりしている、
そんな不思議な空気が流れています。
看板猫ちゃん

私が訪れた日は、残念ながらお散歩に出ていて不在でしたが、ムギマル2には看板猫ちゃんがいます。
自由に店内を徘徊しながら気が向いたらお客さんの相手をしてあげる、というスタンス。
でも、その猫たらん態度が猫好きの心をくすぐり看板猫ちゃん目当てで訪れる人も少なくないようです。
おまんじゅうの魅力

ほっこりタイムのお供に、おまんじゅうを。
プレーンやヨモギの生地に、あんこやチョコ・チーズなどが入っています。
10種類以上のメニューに、季節限定のおまんじゅうが加わることも。
私が訪れた3月には、季節限定で桜マンがありましたよ。

出典:local
1個150円という値段も嬉しい。
ほどよい軽さなので2~3個は平気で食べられます。
色んな味を試したい女子としては、かなり嬉しい。
至福のフカフカもちもち食感をお楽しみください。
お持ち帰りもできるので、仕事帰りや休憩中に立ち寄るのも良いですね。
平日の夜に行ってほしい

平日の昼と夜のどちらも訪れた私としては、ひとりでほっこりするならば夜がおすすめ。
昼は、やはりカップルや大学生らしき若い子たちでにぎわっているので、ちょっと肩身がせまい…。
また、店主曰く土日は人が多いとのこと。
それならば、ちょっと疲れた仕事帰りにでもマンヂウカフェ ムギマル2の扉を開いてほしい。
美味しいおまんじゅうとあたたかな珈琲。
オレンジの蛍光灯の下、外の世界と隔離されたかのような静かな空間で、しばし現実を忘れるのもいいものです。
住所:〒162-0825
東京都新宿区神楽坂5-20 (神楽坂上 交番向かい)
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜