

王道のネコカフェやドッグカフェをはじめ、インコやフクロウなど、
動物との触れ合いを通して癒しの時間を提供する
「アニマルカフェ」がすっかり身近な存在に。
でも、今回ご紹介する場所は、はっきり言ってスケールが違います。
癒され感も、リフレッシュ度も、モフモフ加減も桁外れ!
次の旅先は、700羽のうさぎが暮らす自然豊かなこの島で決まりです。
うさぎに埋もれる非日常を求めて… 小さな楽園「大久野島」(広島県竹原市)
島に暮らすうさぎを撮影した動画から人気が一気に広まり、 日本各地からはもちろん、 特に外国人観光客が急増している注目のスポットがあります。
それは、広島県竹原市にある「大久野島」です。

忠海港から小さなフェリーで船旅を楽しむこと12分。
島に上陸すると、どこからともなくうさぎたちが押し寄せてきて、「美味しいモノ待って来てくれた?」のウエルカム態勢。


もうこの時点で、この子達の愛くるしさにヤラれちゃうこと間違いなし!です。
私が訪れた日は平日だったからか、周りはお年寄りの方ばかり。
みなさん、ホテルへと直行する無料バスにすぐに乗っていきます。
なので…島散歩を選択した私は、ウサギからの熱烈な愛をほぼ独り占め♡
もちろん、その愛に充分応えるべくアイテムは必須!
手ぶらで歩いているだけでは、さすがにスルーされます。
うさぎを思う存分楽しむために…大久野島に持って行くモノは?

■帽子&日焼け止め
■スニーカー
■カメラ
■うさぎさんの好物♡(ニンジンやリンゴなど)
この島へ訪れる時は、あらかじめ野菜を用意しておくのがオススメ。
実は、島内ではうさぎの餌は買えないのです。
唯一、忠海港の切符売場の小さなお店で小分けされたペレットが売られています。
が、なにせ島には700羽ものうさぎが待っているわけで…。

戯れる!
まみれる!
埋もれる!を存分に味わいたい人は、
カットしたマイ野菜を持って行きましょう。
この日も何人かの外国人さんとすれ違いましたが、キャリーバッグを引きながら、片手にはしっかりとニンジン。
しかも、スーパーなどで買ったまんまの透明袋に入った状態!
「豪快だけど、様になるなぁ…」と感心しつつ、オープンエアな青空の下、ちまちました性分にちょっとだけ自己嫌悪。
でも、大丈夫!
「食べやすいようにカットして来てくれてありがとう♡」
そんなうさぎ達の(心の)声に癒されました。
カメラ片手に大久野島をグルッとお散歩しよう!
1時間あれば、大久野島は余裕で一周できます。
「歩きはちょっと…」という人は自転車の貸し出しもあるのでご安心を。
しかも、嬉しい電動も♡
歩いた先にも、立ち止まった先にも、うさぎ出没度120%!
どこを切り取っても絵になるので、夢中でカメラに没頭してしまいそう。




サンセットタイムも撮影にオススメ!
でも、夕方からうさぎは動きが活発になるのでちょっと技がいるかも。
所々で小休止♪
潮風を浴びて、湯に浸かって、歴史に触れる。
島内には砂浜や展望台があり、海辺ならではの絶景スポットが点在しています。
また、島で唯一の宿泊施設「休暇村 大久野島」で一息つくのもオススメ。
温泉があり、日帰り入浴も可能なので、湯に浸かって疲れを癒すのもアリです。
「湯船でもうさぎに会いたい!」という人は広場に面した『大沓の湯』へ。
瀬戸内の多島美を楽しみたい人は『小沓の湯』に入りましょう!

大久野島の高台から見た風景。
思わず両手を広げて深呼吸…潮風が心地良くて心の底からリラックスできます。

ホテルには売店やラウンジも。
私はタコ天とアイスコーヒーをオーダー♡我ながら変な組合せ…
昔は地図から消されていた大久野島
実は、ここ大久野島、戦時中は一帯が地図から消されていました。
それは…
大量の毒ガス兵器がひっそりと製造されていたからです。
保養地として整備された今でも、
砲台跡や毒ガスの貯蔵庫跡など当時の面影が島内の至るところに残っています。
また、ホテルのすぐ近くには、島の戦史がパネルなどで学べる資料館も。
そこから出て、うさぎがのんびり寝転がっている姿を眺めると、
「目の前の風景がずっと続きますように」と願わずにいられませんでした。

たくさんのうさぎと、大久野島を満喫した後は…
大久野島からのフェリー最終便は19時。
ひとり旅で行くなら、もう少し早めのフェリーで忠海港に到着を。
「もう帰っちゃうの?」。
そんなうさぎ達の愛くるしい視線に自信がない人は、
あらかじめ島内のホテルに予約して一泊するのも良さそう。
もれなく、うさぎと一緒に、
夕刻のロマンティックなロケーションと爽やかな朝のお散歩が楽しめますよ。