ひとりのお出かけ

太宰府天満宮で”見えないものを見る”

ホンマタカシによる企画展「Seeing Itself-見えないものを見る」が大宰府天満宮で開催中。

千百余年の由緒ある歴史を持ち、全国の天満宮の総本社として福岡に位置する太宰府天満宮。
そこに祀られる菅原道真は、みなさんご存じの通り、学問の神様として有名ですね。
筆者も大学受験の時には、同じ系列である湯島天満宮にお参りに行ったものでした…。

そんな道真は、「学問・至誠・厄除けの神様」とされる他に「文化の神様」ともされます。
そしてそのお膝元・太宰府天満宮は、現代における役割として、誇り高い歴史を守りつつ現代の文化・アートを発信し続けているのです。

ホンマタカシ「Seeing Itself-見えないものを見る」

今回の展示会は、太宰府天満宮アートプログラムの第9回として開催される、写真家・ホンマタカシによる「Seeing Itself-見えないものを見る」です。

ホンマが過去の作品の中で幾度か触れてきたフレーズ、「Seeing Itself」。
これは、文字通り“見ることそのもの”に着目すること。
このテーマの下、太宰府の霊山・宝満山の麓、竈門神社の一間をカメラオブスキュラにして撮ったピンホール作品や太宰府天満宮の神事に関した作品などが鑑賞できます。

カメラオブスキュラとは、ラテン語で〈暗い部屋〉の意味で、暗い部屋で,小さな穴を通して壁に外の景色が映し出されるという光学原理を利用した装置のこと。
元々暗い部屋の中で日食の観察や絵の下描きのために用いられていたもので、現代のカメラの原型と言えます。

神社の宝物文化財とアートの共存が見られるのは、太宰府天満宮のアートプログラムならでは。
それぞれの作品に、太宰府天満宮の歴史が息づく瞬間と、ホンマが意識する“見ることそのもの”とはどういうことなのかをきっと見ることができるでしょう。

今日の写真表現において、世界の第一線に身を置き、刻一刻と移り変わる「今」を切り取ってきたホンマが太宰府天満宮千百余年の営みの中に見たものは何か、ぜひお確かめくだい。

引用: http://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/program/vol.9

写真家・ホンマタカシ

出典:central-fuk.jp/feature/50459/

1962年生まれ。
日本大学藝術学部写真学科在学中に、広告制作会社に入社。6年在籍。
またロンドンに滞在中、ファッション・カルチャー誌『i-D』で活動。
帰国後は、雑誌、広告など幅広いジャンルで活動し、2010年4月には、東京造形大学大学院客員教授に着任。2014年に写真集『RRREECCONNSTRUCCTTT/さささいいここううちちくくく』を出版している。

出典:www.yomitime.com/100413/0401.html

特に、彼が撮り続けている題材は「波」。
2000年より撮り続けているそれは、一瞬たりとて同じ表情がありません。
その一瞬を切り取ってきた作品たちは、彼の代名詞と言えるでしょう。

また、彼の写真へのスタンスは実にしなやか。
作品について言葉で説明することは苦手だとすることもあってか、自身も自身の作品も、あまり強く主張することは少ない。

だから見る人も、自由に感じてくれればいいなって。
何が正解ということもないし、わからないことはわからないまま心に留めておくのでかまわないんです。
世の中、すぐに答えが出ることばかりじゃないから。

引用: http://www.fujifilm.co.jp/photomore/interview/honma/

あまり他に例をみない神社の総本社での展示会、そして「Seeing Itself-見えないものを見る」というテーマ。
ぜひ期間中に足を運んでみては。

展示会情報

期間:4月26日(日)~8月30日(日)
場所:太宰府天満宮宝物殿第2第3展示室・竈門神社展望デッキ 太宰府天満宮宝物殿 
〒818-0117福岡県太宰府市宰府4-7-1
宝満宮竈門神社 〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
※竈門神社へは天満宮最寄りの宮前バス停から、まほろば号利用(所要時間:約6分)

時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般400円 高大生200円


※展示会情報は、変更されている場合もあります。事前にご確認ください。