とんぼ玉と言うと、みなさんどういったものを想像しますか。
藍色のガラスに白い花が小さく咲いたベーシックなものから、飴玉みたいな可愛らしい色のものまで様々ありますよね。
そんな一般的なとんぼ玉からは想像できないほど、わずか数センチ四方の小さな球体の中に、繊細にかつ大胆に広がる世界。
手のひらにコロンと広がる海や森を見に行きませんか。
『とんぼ玉 100人展』大阪府立弥生文化博物館で

出典:saigendo.main.jp
現在、大阪府立弥生文化博物館で『とんぼ玉100人展 2015』が行われています。
会期は9月23日まで。
日本で活躍するとんぼ玉作家を中心に高校生までが多くの作品を出品しています。
7月から始まったこちらは、展示品はもちろん、とんぼ玉作製の実演や体験などを通して好評を博しており、これまでに幾度となく開催されてきました。
とんぼ玉100人展が想像以上に良かった!
— 映 (@Fsa_r1) 2015, 8月 14
とんぼ玉100人展、別次元だった… もう…言葉がでない
— メザメソ @ship8 (@HAKUMES0) 2015, 8月 14
そう!とんぼ玉100人展、やっと行けました!4年越し?
ガラスってこんなこともできるんだってすごく刺激を受けました。
行って良かった!
— 懿緒@アホなくらい素直でした (@iocolors) 2015, 8月 8
とんぼ玉の歴史

小さく可愛らしい手作りのガラス細工として知られるとんぼ玉。
その歴史は意外に古く、起源はエジプト、メソポタミアに興った古代文明、つまり4500年も前に遡ります。
紀元前15世紀エジプトのエル・アマルナから出土したとんぼ玉が世界最古と言われています。
日本でも古くからその製法は利用され、奈良時代には普及していたと言われています。
とんぼ玉という不思議な呼び名は、その形と模様が蜻蛉の複眼と似ていることに由来するという説が一番有力とされており、江戸時代中期頃にこの呼び名が定着しました。
その後「奢侈(しゃし)禁止令」という政策の影響を受けてとんぼ玉は一度衰退しましたが、明治時代には再生し、現在のような作家による独自の発展を続けています。
注目作家
増永元(ますなが げん)

出典:saigendo.main.jp
今回の展示会ポスターにもなっている「クラゲシリーズ」などの作者。
深海を泳ぐクラゲや生物が暮らす海や川、森をガラスの中に作り出す作品が実に美しいものとなっています。
礒野昭子(いその あきこ)

出典:www.iso.cx
現在のとんぼ玉は球体だけで留まりません。愛らしい蛙が桜や海の世界を抱えた作品はなんともキュート。
ひとつひとつの作品に付随するストーリーも合わせて楽しむと尚よし!
体験だって見逃せない!9/21日はとんぼ玉の作り方を学ぶ

出典:local
多くの作品をみて感動した後は、自分でも手作りしてみましょう。
通常、とんぼ玉作りを体験しようと思うと、2,000円~と、体験料がかかってしまいますが、今回の展示会ではなんと500円。
やれば楽しいこと間違いなしのとんぼ玉作り、挑戦してみてはいかがですか。
※人数制限がありますので、詳しくは公式HPをチェック。
また、この展示は作家だけではなく地元の高校生の作品も展示されています。
未来の若きアーティストたちの作品を含めて、とんぼ玉が生み出す、ガラスの中の小宇宙をぜひその目で確かめてみてくださいね。
展示会情報
期間:7月18日(土)〜9月23日(水)
場所:〒594-0083 大阪府和泉市池上町4−8−27
【大阪方面から】JR天王寺駅から阪和線快速電車に乗車し、3駅目の鳳で普通電車に乗り換え、3駅目。
【和歌山方面から】阪和線快速電車に乗車し、JR和泉府中駅で普通電車に乗り換え1駅目。
【南海電車から】
三国ヶ丘駅でJR和歌山方面行きに乗車。快速に乗車の場合は1駅目の鳳駅で普通電車に乗り換え、3駅目。普通電車の場合は三国ヶ丘から信太山まで7駅。
時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜(9月21日は開館)
入場料:一般 400円、高大生 300円
※展示会情報は、変更されている場合もあります。事前にご確認ください。