ひとりのおうち時間

ある意味、衝撃のラスト!おすすめ映画『たみおのしあわせ』

オダギリジョー×麻生久美子×岩松了がタッグを組んだ大人のエンターテイメント!おすすめ映画『たみおのしあわせ』。ゆるーいのに、考えさせられる。結婚について改めて考える。

連休なんて関係ない!
私はおうちでゴロゴロしたいのだ…!
というあなたへ。

大丈夫、世の中みんながリア充なわけないのです。
だいたいゴロゴロしてるのです。
だから映画でも見ませんか。
今回おすすめするのは邦画『たみおのしあわせ』。

『たみおのしあわせ』 という作品

TVドラマ『時効警察』で共演していたオダギリジョーと麻生久美子が、この映画で再び息の合った演技を見せてくれます。しかも、監督・脚本も『時効警察』にて共演していた岩松了。これは、面白そう。
(時効警察:http://www.tv-asahi.co.jp/douga/jikou_01

あらすじ

父・伸男と暮らす民男は、女性との付き合いが苦手な青年。そんな彼が父の上司の紹介でお見合いをすることに。そして、お見合い相手の瞳さんと結婚を前提に交際を始めるのですが、あれこれと優柔不断な民男。何とか挙式の日を迎えることになるのですが…。

みどころ

結婚って…。しあわせって…。

『結婚しても、しなくても、どのみち君は後悔することになる。Byソクラテス』
映画でも引用されるソクラテスのこの言葉。一周回って、ぐぅの音が出ます。

妻に先立たれた伸男は息子の民男と2人暮らし。色気のない生活を送っている2人ですが、民男は婚活の真っ最中。といっても全く乗り気ではない民男。仕事はしっかりしているけれど、どこか冷めていて家に引きこもりがちで、とにかくダサい。パッとしない民男ですが、なんとお見合いした瞳さんという可憐で清楚な女性から逆プロポーズを受けることに…!とんでもない欠点があるのかとワクワクしながら観ている方をがっかりさせるほど、完璧な瞳さん。気も利くし、着物姿も艶やか。…、でも何か不穏な空気を感じるのです。瞳さんの、含み笑い・ちょっとした行動。「なんだこの違和感は。」と感じている間に、ストーリーは民男と瞳さんの結婚式へ向けてどんどん進んでいきます。本当に結婚して民男はしあわせになれるのか。
結婚って…。しあわせって…。と考えさせられるお話です。

伸男や民男を取り巻く登場人物も必見。伸男の恋人らしき宮地さん。家の屋根裏にこっそり住んでいた義弟の透。近所のおばちゃんや伸男の会社の同僚などなど。全ての人が良い具合に話をややこしくしてくれます。もうグチャグチャです。その人間関係の一筋縄ではいかない様子がとてもリアルで上手に描かれていて、かなり笑えます。あまり核心にせまる言葉は使われていないのに、ハッとさせられる会話が多いことにも注目です。哲学的というのか芸術的というのか、普通の暮らしが独特の世界へと変貌していますよ。

伸男と民男と女たち

伸男と民男のやり取りが特に面白い。狙いにいってるなと思うシーンであっても、まんまと笑ってしまうほど。瞳さんにプロポーズされた時、猛ダッシュで帰ってきた民男の一言と伸男の返答。「そこかい!」とつっこみを入れてしまった私は、岩松了への敗北を認めざるを得なかったのです。
似ていないけど、やっぱり似ているヘンテコな親子。いじらしい男2人の行動に、もはや愛おしさしか感じなくなっていく不思議な感覚。そこに、瞳さんや宮路さんといったクセの強い女が乱入してくるから、さぁ大変!
結婚式を迎えた日、今までひそかに張り巡らされていた嫌な予感という伏線が、ひとつの形となって爆発します。このラストは本当に見物です。私は、笑いすぎて床をのたうちまわりました。
とにかく、チャーミング!そして、女ってやっぱり怖い。
そんな後味を残して幕となります。

人生の一大事『結婚』を軸に、しあわせってなぁに?を民男と一緒になんとなく考えましょう。


男と女ってやっぱり分かりあうのは奇跡に近いのかもしれません。
お互い理解できない生物だから惹かれあうんだという人もいますが、理解できない生物って、『恐怖』です。
伸男と民男に訪れる『恐怖』。
笑えます。
見終わった後もじわじわ、笑えます。

“ヒマ”を相手にする休日
あなたの週末にシネマを

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『たみおのしあわせ』
2008年公開
監督・脚本:岩松了
出演:オダギリジョー
    麻生久美子
    原田芳雄
    大竹しのぶ
    小林薫 ほか

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