ひとりのお出かけ

【国立新美術館・SFT】で開催中!『ウサギノネドコの世界展』/東京・六本木

株式会社ウサギノネドコがおくる世界をみに行く。

普段なら気にも留めず捨て置いてしまうような太古から存在する植物たち。こんなふわふわな物をどうやって閉じ込めているんだろう、と思わず零してしまうたんぽぽの綿毛。
それは、植物の儚くも華やかな世界ではなく、何億年も生き続けてきた強かさがぎゅっと閉じ込められた4cm四方の小さな世界でした。
広告代理店出身のクリエイターが、3Dプリンタによる現代の繊細な技術を駆使して創る『宙』とはどのようなものなのでしょうか。

「ウサギノネドコの世界」 六本木・国立新美術館で

自らを「尖った存在」であり続けたいとし、「自然の造形美を伝える」というテーマのもと作品を生み出し続けながら、古き良き京都の地でカフェと宿を営んでいる株式会社ウサギノネドコ。
そんな彼らの作品が六本木・国立新美術館の地下で展示されています。

今回の目玉となる作品は、2013年6月に開催された「自然の造形美展」で展示された、何より目を引くたんぽぽの綿毛の作品を中心とした種子散布に着目した大型の標本だと言います。

みどころ

「宙 -SOLA-」

出典:usaginonedoko.net

アクリルのキューブに閉じ込められた小さな植物は、その造形の細部まで観察することができます。
そして、長い年月をかけて進化を遂げてきた植物の中に宇宙を見ることができる。
そんな作者の思いからつけられた「sola」という名前が付けられました。
また植物と対峙した時に、「空(そら)」のように広がるイマジネーションの世界も、名称にはこめられているそう。

旅する小惑星

出典:usaginonedoko.net

地球が誕生してから46億年。
石は地球上で様々な歴史を経て、今に存在しています。
石は言うなれば”46億年もののアンティーク”だとか。
その地球という星のアンティークである石には、地球生誕の物語、土地の記憶、そして人類の歴史が刻まれているのです。
大自然の中で、どのように熟成されてきたのか、どんな国や土地で発掘され、どんな人の手を渡ってきたのかなど想像は無限大。

吉村紘一

出典:hitogoto.com

広告会社でマーケッター、コピーライターとして、企業や商品のブランディングを数多く担当し、その後2011年に独立。
現在は京都を中心に「ウサギノネドコ」を展開している。
広告やブランドのクリエイティブに携わっているうちに、「自分も何か作りたい」という欲が抑えられなくなって「ウサギノネドコ」を始めたそう。

出典:hitogoto.com

作品はどれも恐ろしく時間と手間のかかる工程を経て作品が創られており、妥協を許さないその創作態度はなんとも潔さを感じます。
また、注目したいのはその物を作るだけでは満足せず、その一歩先まで考えるという仕事に対する姿勢。
多くのアーティストは、自身の作品が世の中に発表された時点で満足してしまうと言いますが、吉村さんは製作した作品をそれだけにとどめず、「商品化」することを意識しているとか。

それと僕は、「アーティスト」っていう土俵に入っちゃいけないなとかね。
マーケティングとか商売のことも考えつつ、アート性も意識しつつ、そのどっちも見える、この辺に立たなきゃなとか思うよね。

引用: http://hitogoto.com/kouichi/

アートとマーケティングの狭間という独特の観点から展開されるウサギノネドコ。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

展示会情報

期間:2015年8月19日(水)〜10月19日(月)
場所:国立新美術館の地下1階
〒106-8558
東京都港区六本木7-22-2
東京メトロ千代田線乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、都営大江戸線六本木駅7出口から 徒歩約4分、東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から 徒歩約5分
時間:10:00-18:00(金曜日のみ20:00まで)
休館日:毎週火曜
料金:無料


※展示会情報は、変更されている場合もあります。事前にご確認ください。