ひとりのお出かけ

【資生堂アートハウス】『香水瓶の世紀ーバカラとルネ・ラリックを中心にー』後期が開催♪/静岡県・掛川

香水という芸術を、工夫が凝らされたボトルの歴史と共に。

“香水”というと何を連想しますか?
おしゃれや自己アピールの一環だったり、大切な人の記憶を呼び起こすものだったり...。

資生堂の初代社長・福原信三は、香水を『工藝芸術品』としました。
化粧品を人間の嗅覚、触覚、視覚に訴える特別な感性的価値を生み出すことができる芸術であり、その象徴を香水としたのです。

以降、彼の精神を引き継いだ資生堂は香水瓶を多くコレクションしており、今回その全貌を初めて一般に公開します。

―香水瓶の世紀― 資生堂アートハウスにて

今回資生堂アートハウス(静岡県掛川市)で展示されるのは、 アール・ヌーヴォーからアール・デコ、そして現代に至るまでの約200点のコレクション。

この2つの時代を迎えた20世紀は、香水が飛躍的に普及・発達した世紀です。
それに伴い香水を入れる容器にも工夫が凝らされるようになったことで、高い芸術性、ヴァリエーションの豊かさを誇る香水瓶が製作されました。

「香水」とは、香り立つ香水そのものに、瓶、ラベル、外箱、そして名称が寄り添い綾なす総合芸術です。この小さな芸術品に人々が込めたイマジネーション、そして、私たちの感覚に訴えかける豊潤で贅沢な美の世界を心ゆくまで味わっていただければ幸いです。

引用: http://www.shiseidogroup.jp/art-house/exhibit/project.html

”アール・ヌーヴォー”、”アール・デコ”とは

それぞれ革新的な芸術運動をさします。

アール・ヌーヴォーは、19世紀末~20世紀初頭の約30年にかけて、フランスを発祥にヨーロッパやアメリカで起きたもので、産業革命で衰えてしまった実用品のデザインに芸術性を取り戻すという運動です。
花などの植物や曲線が多く使われました。

一方アール・デコは、1920~30年代に起こった芸術革新運動です。
こちらもフランスが発祥で、シンプルさや合理性を重視しています。
幾何学模様などが特徴的。

これら2つの時代において主として活躍したガラスメーカーが、今回の主役であるバカラとルネ・ラリックというわけです。

《後期:10/2~12/13》ルネ・ラリック製の香水瓶たち

この展覧会は、バカラ製を中心とした前期(7/17~9/27)、ルネ・ラリック製を中心とした後期(10/2~12/13)に会期が分かれています。
ここでは、後期のルネ・ラリック製の主な作品をいくつかご紹介します。

ラリック社は、フランスのシャンパーニュ地方出身のルネ・ラリックを創始者とし、光と影の芸術をハンドメイドクリスタルで表現するブランドです。
創造の主なテーマとなった、花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像は、現在もコレクションのメインテーマとして取り上げられています。またラリックのクリスタルを特徴づける「カラー」と呼ばれる製作過程により、繊細な色彩を放つガラスに注目です。

ルナリア

出典:www.g-orphee.com/lalique/flacons/item22894.htm

〈1912年〉

ラリック特有の平たい形の作品です。
また、アール・ヌーヴォーの特徴である植物のつたの模様が印象的。

バラ飾りと人物

出典:www.g-orphee.com/lalique/flacons/item8033.htm

〈1912年〉

ボトル部分の人物は重なり合い、広げた腕や手のひら動きがまるでバラの花のように。
ストッパーには二人の女性像が使われています。

アンブル・ドルセー

出典:www.g-orphee.com/lalique/flacons/item15116.htm

〈1914年〉

ドルセー(D’ORSAY)社の為にデザインされた香水瓶。
キャップ部分には花、本体部にはそれぞれ異なった人物がデザインされています。
一見、黒色ガラスに見えますが、とても濃い紫色ガラスを使用。

この他に、公式HP掲載の「dans la nuit(夜 に)」(1924年)、「BOUCHON TROIS HIRONDELLES(三羽のツバメ)」(1920年)なども展示されます。

アール・ヌーヴォー、アール・デコのそれぞれの時代において、香水瓶はどのような変化を辿ってきたのか、ぜひ間近で見たいものですね。

会期中、ぜひ1度足を延ばしてはいかがでしょうか。

展示会情報

期間:2015年7月17日(金)〜12月13日(日)
■前期:バカラ クリスタルの雅歌 7月17日(金)〜9月27日(日)
■後期:ルネ・ラリック 幻視のファンタジー 10月2日(金)〜12月13日(日)

場所:資生堂アートハウス
〒436-0025 静岡県掛川市下俣751-1 
JR「掛川駅」下車、南口よりタクシーで5分、徒歩25分。
バス「掛川駅」南口より、市街地循環線(南回り)、「資生堂アートハウス 入口」下車。
※「掛川駅」南口からの所要時間は、下車後の徒歩を含め、約15分。
東名高速「掛川IC」より車で7分。新東名高速「森掛川IC」より車で30分。

時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日:毎週月曜日(ただし祝日・振替休日の場合は翌日)、夏季中旬(8月11日~13日)、年末年始(12月 末~1月初旬)、展示替えのための臨時休館

入場料:無料


※展示会情報は、変更されている場合もあります。事前にご確認ください。