ひとりのおうち時間

2人の男の色気に酔う。おすすめ映画『インファナル・アフェア』

トニー・レオンとアンディ・ラウ。あなたはどちらの男に恋をしますか?タイプの違う二人の男が登場する「インファナル・アフェア」という映画を見てひとり、悩む時間もいい。

映画を見る時、どんな基準で選びますが?ジャンル?ストーリー?監督?好きな俳優さんがいる方は、主演俳優で選ぶこともあるのではないでしょうか。

今回、おすすめする映画はとにかく主役の2人を見てほしい。
演技というよりもその色気。

大人女子だからこそ堪能できる映画『インファナル・アフェア』。

『インファナル・アフェア』 という作品

あらすじ

マフィアの構成員となったラウは、香港警察に入隊。いっぽう、警察学校を強制退学させられそうになったヤンは、ウォン警視に見込まれてマフィアへの潜入捜査を命じられていた。お互いに身分を隠してスパイになった2人の運命がある事件をきっかけに動き出す…。

1作目の好評を受け、続編が作られています。2作目『インファナル・アフェア 無間序曲』、3作目『インファナル・アフェア 終極無間』。2作目は過去を、3作目は未来を描いた映画。

みどころ

2人の男

とにかく、見てほしいのはトニー・レオンとアンディ・ラウ。本作はハリウッドでもリメイクされ、2人が演じた役をレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンが演じていますが、断然オリジナル作品で2人の“男”を見てほしい。もちろん、ディカプリオもマット・デイモンも演技はお上手ですが、この映画での役柄においては断然トニー・レオンとアンディ・ラウ。

マフィアに潜入している警察官を演じるトニー・レオンの存在感と哀愁は本当にすごい。自分を偽り人生にくたびれている男でありながら正義を背負っているという複雑な役柄をトニーはわけもなく演じています。そして、そこにえも言えぬ色気がぷんぷんに漂っているのです。危ういトニーからかたときも目を離したくない。女子としては、そんな気分です。

一方、警察に潜入しているマフィアを演じるアンディは、10年で課長職にまでのぼりつめ、はたから見ると順風満帆の人生を送っており、トニー演じるヤンとは対照的な存在をこちらもさらりと演じています。
簡単に言えば、トニーが影・アンディが光という感じでしょうか。アンディの演技は、実にスマート。エリートの姿勢の中にわざとらしくないギリギリのラインでマフィア臭を出してきます。

この2人が合いまみえるシーン、必見です。どっちも良い男。必要ないですが、どっちにしようか一旦悩みます。必要ないですが、良ければあなたも悩んでみてください。

完成度の高い脚本

分厚い骨太なストーリー。そこに、前述したハマり役の2人の圧倒的な演技力が加わってこの映画を秀作たらしめています。普通、マフィアと警察の映画と聞けばアクションかなと思ってしまいますが、この作品は違う。2人の男の精神の揺らぎをずっと追っているのです。10年という長い間、本性を隠し周りの人をだまし続けている2人。特に、トニー演じるヤンは警察との連絡も限られ、ばれたら殺されるという緊張状態の中にいて心が休まることがない。

そんなおり、ある事件がきっかけでお互いの組織はスパイが潜入している事に気づきます。かくして、どちらも紛れ込んだ“犬”探しに躍起になります。この間の2人の男の心の葛藤の描き方が素晴らしい。ヤンは自分を慕ってくれている弟分への情が垣間見えたり、警察組織に対するもどかしい気持ちにいらついたり。いつでも不安と闘いながら心のバランスを倒れる寸前で何とか持ちこたえている。
ラウは、エリート警官としての地位を捨てたくはない、でもマフィアとのつながりは簡単にはきれるはずもない。妻には、もちろん秘密。仕事でも家庭でも嘘だらけの生活。
2人の相反する精神状態とその交錯が見事に描かれ、衝撃のラストへと向かいます。ラストシーンにまで浸食する闇を、どうぞご堪能ください。


素晴らしい演技をする良い男はたくさんいます。
でも、色気と哀愁を醸し出せる演技をする人はそう多くはない。
泥臭い、汗臭い気配に立ちのぼる匂い。
大人になった今、ひとり濃密な空気を堪能するのも良いではありませんか。

健やかな心に少しのスパイス。
あなたの週末にシネマを。

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『インファナルアフェア』
2002年公開
監督:アンドリュー・ラウ
   アラン・マック
脚本:アラン・マック
   フェリックス・チョン
キャスト:アンディ・ラウ
     トニー・レオン
     アンソニー・ウォン
     エリック・ツァン
     ケリー・チャン

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