ひとりのお出かけ

光が差し込むー河野鉄平写真展「風と光の行く手」ー【ポーラ ミュージアム アネックス】

そこに光が存在する写真。きれいな風景が広がる…。おすすめの写真展が開催です!

河野鉄平写真展「風と光の行く手」

ポーラミュージアムアネックス(東京・銀座)で開催中の写真展。光を上手く取り込んだ写真の数々。何気ない情景の中に潜む写真的な色合い。河野さんの世界をご堪能ください。

河野鉄平さん

1976年東京都生まれ。
明治学院大学社会学部社会福祉学科卒業。
写真家テラウチマサトに師事後、2003年独立。
独立前は、写真雑誌「PHaT PHOTO」の編集にも携わる。

参照:http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

光を追いながら写真を撮るのが好きだ。わたしにとって写真は、光を鑑賞し、吟味したその先にあるものだ。目で見たものをより写真的なものへ。光は常に空間を包み、写真の中で永遠さを得る。撮るものを得るために、光はその場に存在し、横たわっているのだ。これは風景を撮るときも、人を撮るときも共通した、わたしなりの写真に対するアプローチの仕方だ。 河野鉄平

引用: http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

河野鉄平さんの写真を3つの視点で見る

1.光

やはり、河野さん本人が強く意識している『光』の存在感は大きい。どの写真にも光が存在している。それは、反射して輝いていたり、フレームいっぱいに薄い膜をはっていたり、物にあたっていくつもの影をつくっていたりする。光があたることで物が見えるという当たり前のことをふと思い出す力がある。それに、光の種類があるように見えてならない。柔らかい光。刺すような光。包み込みような光。降り注ぐ光。被写体が様々な顔を見せるのではなく、光によってその表情を変えているのです。
どの光がお好みですか?

2.無音

一瞬の時間の隙間を切り取る写真。だからこそうまれる『無音』の風景。でも、河野さんの写真は意識に上るほど音がないんです。当たり前でしょ、と言われそうですが、まぁ、見てみてください。生き物がどれだけ集まっていても、花火が打ちあがった瞬間であっても全く音を感じない。足音も虫の鳴き声も息遣いさえ。不思議です。前述した光が白昼夢のような錯覚を誘うせいかもしれません。リアル、ではないのです。

3.温度

「光」や「無音」につられて感じるのは、「寒さ」です。張りつめた空気がそこここに存在し、シンとした漂いを感じずにはいられません。それがどうしても空気が澄んでいる冬を連想してしまうのです。空気中の分子が鈍化して、舞っているチリやホコリが少ない冬の景色。写っている人の服が半袖なことに違和感を覚えるほどです。ファインダー越しに冷凍保存でもしたような写真です。


いかがですか?
ありふれた風景のなにリアルさを感じない河野さんの写真。でも、そう、自分の目では体験したことがあるのです。ものすごーく天気の良い日。目を細めて世界を見ていた時。今見えている風景よりも記憶の中の風景を切り取ったような写真。これは、ぜひ肉眼で見て感じてほしい写真展です。
「光」「音」「温度」に注目してみてください!

写真展情報

ー河野鉄平写真展「風と光の行く手」ー

場所:ポーラミュージアムアネックス
   東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
期間:2015年10月2日(金)-11月3日(火・祝)
時間:11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
※入場無料/会期中無休

※写真展情報は、変更されている場合もあります。事前にご確認ください。