ひとりのおうち時間

おすすめ映画『大洗にも星はふるなり』おバカな男たちの妄想ラブストーリー

男女の恋愛は、全くもってかみ合わないことが多いと思いませんか。そもそも違う生き物だからしょうがないのか、その溝は未来永劫うまることはないのでしょう。今回は、恋愛における男の妄想を描いた映画『大洗にも星はふるなり』をご紹介します。男って…

子供の頃から男女の違いは生じています。
自分が子供の頃もそうだったけど、大人になって改めて周りの子供を見て思うのは、女の子ってマセている。男の子って…おバカさん。

女の子が年上の男性に憧れて早く大人になろうとしている時期、男の子は群れになって漫画やアニメに夢中。

この男のおバカさん具合が女性の母性本能をくすぐるわけですが、しかし度を越すと残念すぎて笑えます。

今回は、そんな愛すべきおバカな男たちの片思い妄想ストーリーを描いた映画『大洗にも星はふるなり』をご紹介します。

たえられないほどヒマ、という時にどうぞ。何も考えずに笑えます。

『大洗にも星はふるなり』という作品

あらすじ

クリスマス・イブの夜、茨城の大洗に集結した男たち。同じ海の家でひと夏を過ごしたバイト仲間の男たちは、マドンナ江里子の手紙によって召集されていた。皆が江里子の本命は自分だ!と主張し始め、海の家の立ち退きを勧告にきた弁護士の関口も加わって事態はめちゃくちゃになっていく…。

みどころ

7人の妄想?暴走?男子たち

ひと夏の間、同じ海の家でアルバイトをして過ごした男女7人と海の家のマスター。海に人影がなくなったクリスマス・イヴの夜。再び5人の男とマスターが海の家へと集結します。なぜか?それは、みんなのマドンナ江里子ちゃんからの手紙だった。
―「イヴの夜にあの海の家で会いたい」ー
みんなが二人きりだと疑わずに海の家に来たのに、肝心の江里子ちゃんはいない。そればかりか、どんどん同じ手紙を持った男ばかりが増えていき大混乱。江里子ちゃんと二人きりになりたい男たちは、誰が残るかで揉めはじめる。

そこに、もう一人。海の家の撤去命令を伝えにきた弁護士が現れ、話はさらなる展開へ。ともかく、収拾がつかない状況を見かねた弁護士の提案で「江里子ちゃんは誰が一番好きっぽかったか」を決めることに。
かくして、男たちの妄想ストーリーが語られ始めるのです。

江里子ちゃん争奪戦のメンバー

■ナルシスト勘違い男・杉本(山田孝之)
→海の家に現れた杉本は、タキシード姿にバラというキメっぷり。口がテカテカ。
■ぎょぎょぎょなサメオタク・松山(山本裕典)
→冬でも半袖の暑がりな松山。サメの生態を語り始めるととまらない。
■浮気していいの?・猫田(ムロツヨシ)
→実は、彼女がいる猫田。でも…浮気するようです。
■ノリが良すぎる男・仁科(小柳友)
→一番普通の男に見える仁科ですが、彼の妄想もなかなかひどいものです。
■とにかく残念・林(白石隼也)
→天然すぎて誰ともかみ合わない悲しい男。
■海の家のマスター(佐藤二朗)
→マスターだけあってもういい歳のおじさま。でも江里子ちゃん争奪戦に加わります。
■敏腕弁護士・関口(安田顕)
→え?あなたも江里子ちゃんをとりあうのですか?

舞台とコントの間

元が舞台の脚本だったというのもうなずける本作。江里子ちゃんとの妄想シーン以外は海の家のみでストーリーが展開していきます。そして、何より俳優陣の演技力合戦という感があります。個性的な登場人物ばかりですから、演技の仕方によっては興ざめしてしまう作品。しかし、そこは演技派の俳優を揃えただけあって、この演技力合戦は見物です。

本当に「気持ち悪っ!」とひく場面も…。

徐々に壊れていく杉本演じる山田孝之の気持ち悪さや部外者の弁護士・関口を演じる安田顕のねばっこさ、マスター演じる佐藤二朗のセリフ回しのくどさ、その演技は必見です。

そして、そこにお笑いが組み込まれた時に、コント色が濃くなります。
海の家のメンバーがボケならば、冷静な弁護士がツッコミ。絶妙な掛合いがクセになる。
舞台や演劇が好きな方にはおすすめです。

また、監督・福田雄一さんの作品は少しクセが強いので、かなり好き嫌いが分かれる節もあります。
しかし、本作を面白いと感じた方は、他の作品もきっとハマるはず。
まずは一度お試しください。


恋愛とは妄想の産物なり

妄想とは楽しいヒマつぶしのひとつですが、それがエスカレートすると何とも怖いことに。
現実と妄想の認識はもっていたいものです。

愛すべきおバカな男たちのマドンナ争奪合戦。
江里子ちゃんは誰が好きなのか?
妄想の中の幸せと現実をつきつけられた時の絶望。

独特の世界観にどっぷり浸ってみてください。

なーんにも考えたくない日。
あなたの生活にシネマを。

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『大洗にも星はふるなり』
2009年公開
監督・脚本:福田雄一
出演:山田孝之
   山本裕典
   ムロツヨシ
   小柳友
   白石隼也
   安田顕
   佐藤二朗
   戸田恵梨香 ほか

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